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■2006.05.16. |
ことば |
■2006.04.25. |
ことば |
■2006.04.24. |
ことば |
■2006.04.13. |
ことば |
■2006.04.12. |
ことば |
■2006.04.11. |
ことば |
■2006.04.10. |
ことば |
■2006.04.09. |
ことば |
■2006.03.24. |
ことば 真の芸術や学問は、その時代の権威の思想に反するものであり、それが容易に理解されるとは思われない。 ・・・・・・・・・・・・・・・梅原猛 |
■2006.03.22. |
ことば 「悪は根本的でなく、深みもない。 まさに表面を覆うカビのように広がるから、はびこって全世界を荒廃させることがあるのです。」 「正義は孤高を持することを要求する。 正義は怒りではなく悲しみを許す。 正義は脚光を浴びるという快感をきびしく避けることを命ずる。」 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ハンナ・アーレント |
■2006.03.22. |
ことば 自然を失うことは、人間性を失うことだ。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・養老猛司 |
■2006・03・22・ |
ことば
モーツァルトがお父さんに宛てた手紙の言葉。
「(かれの幸せをぼくは心から願っていますが、
しかしかれの結婚は、金銭的結婚以外の何物でもありません。)
ぼくら貧しい平民達は愛し愛される妻を選ばずにはいられません。
僕らの財産は頭の中にあるのです。
誰もそれを僕らから奪うわけにはいきません。」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・モーツァルト
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■2006・03・08・ | |
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■2006・02・18・ |
ことば クレーの抽象画について ”世界が人の精神に抽象されていく通路は、感覚ー知覚ー感情ー思想ー観念と言う段階的通路であり、 抽象的絵画といえば観念の空間的感覚への逆光表現と言うことに帰着するからで、 意識の操作が強く働かざるをえない” ”クレーは、過程としての精神現象そのものを、「時間的情緒」として劇的にとらえる能力を示している” ”画面はあらゆる点で簡潔でなければならないが、それは省略とはちがう。 その簡潔さは、自らの思想を押しまとめることによって「展望的形式」へと変える際にはじめて得られるものである。” ・・・・・・・・・・・・辻まこと |
■2006・02・08・ |
ことば すぐれた芸術の三要素とは、新鮮、誠実、明快であること。 ・・・・・・・・・・・・・・トルストイ |
■2006・02・02・ |
ことば ”どんなに金銀をつんでも自由にはかえられない。 ・・・・・・・・・クロアチアのことわざ |
2005・12・15・ |
ことば ”幸せになる秘訣は、この世のすべてを愛すること。” ・・・・・・・・・・・・・映画「もういちど」(2000年オーストラリア) |
2005・12・11・ |
ことば ”(光琳について)画と模様との区別をなくせしこと、非常の大事業なりといふべし。” ・・・・・・・・・・・・・岡倉天心 |
2005・11・29・ |
ことば ”演奏は競技ではない。恋愛です。” ・・・・・・・・・・・・・グレン・グールド(ピアニスト) |
2005・11・27・ |
ことば ”勝ち組・負け組という言い方が気に入らないのは、他人との比較による相対的な基準に過ぎないからだ。 生き方の善し悪しなんて自分のなかにある絶対的な価値観で判断するしかない。” ・・・・・・・・・・・・・藤巻幸夫(元カリスマバイヤー。セブン&アイ生活デザイン研究所社長) |
2005・11・27・ |
ことば ”才能とは記憶” ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・黒澤 明(映画監督) |
2005・11・24・ |
ことば 「去華就実」(きょかしゅうじつ)・・ 「華(か)を去りて、実(じつ)に就く」形式や外観にとらわれることなく、実質を重視する」という意味 |
2005・11・24・ |
ことば ”ノーマル?そんな人はいないわ” ・・・・・・・・・・・・ 映画「死ぬまでにしたい10のこと」より |
2005・11・22・ |
ことば この世の中の、すべてのものの背後に数学があります。それはすべてのものの背後に神があるのと同じです。 では神とは何か、それは光です。神はどこにいるのでしょうか、幾何学の数字の中に神はいます。 幾何学模様は、神を見るための武器になります。 ・・・・・・・・・・・・・・・・シナン(トルコのセリニエモスクなどの設計者) |
2005・11・22・ |
ことば ”裕福は誠実の中にある。” ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ウィグル族のことわざ |
2005・09・27・ |
ことば ”いつも暇のある人は何もしない” ・・・・・・・・・・・・・・・・ドイツ・ハイデルベルグ大学、学生牢の落書き |
2005・09・16・ |
ことば ”画に師なし唯真を写事をせは自ら得へし” ・・・・・・・・・・・・・・・・葛飾北斎 |
2005・09・12・ |
ことば ”従流志不変 (流れに従い志を変えず)「難関を前に立ち往生したら、流れに身を委ねよ。ただし、志は忘れるな。」” ・・・・・・・・・・・・・・・・立花大亀(臨済宗大徳寺最高顧問) |
2005・09・05・ |
ことば ”嫉妬とは、本来は自分と対等であるはずなのに、自分与よりも高い位置や幸福な状態にあるものを貶めようとする行為だ。嫉妬は狡猾に、闇の中で、善いものを害することに向かって働く” ・・・・・・・・・・・・・・・・三木清(哲学者) 「人生論ノート」より |
2005・09・01・ |
ことば 人間の美徳とは、何を禁じるかではなく、何を否定し、誰を排除するかでもない。 人の善の心とは、何を受け入れ、何を創り出し、誰を友とするかということ。 ・・・・・・・・・・・・・・・・映画「ショコラ」より |
2005・8・25 |
ことば 「が」のつく女になっちゃダメよ。「がんばる」、「がまんする」、「がんこ」、こんなはずではなかった、もっと認められていいはず、・・・「がんじがらめ」。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・テレビドラマ「刑事」より |
2005.7.13. |
ことば 痛みを感じることが、生きるということかも知れない。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・内田スミスあゆみ |
2005.7.13. |
ことば 生きていて寂しくならない生活なんて私にはとても考えられないのだ。 だからよく空いてくれる胃袋と、すぐ寂しくなる心とは健康な肉体と精神の バロメーターである。 ・・・・・・・・・・・・・・長沢 節(イラストレーター) |
2005.6.29. |
ことば 「(電気を引いてもらった)礼はなにをすればいいのだろう?」「俺が死んだら情けをかけてくれ」 ・・・・・・・・・・・・・映画「過去のない男」(フィンランド)より |
2005.6.25. |
ことば ”他のことは何でも疑ってみることも出来るが、美しいものが美しいという事実だけは疑いようがない。 ・・・・・・・・・・・・州之内 徹 |
2005.6.25. |
ことば 「仏教の道徳とは」 *十善戒・・・してはならないこと *六波羅蜜・・・・・すべきこと ○ 1.布施 1−1.財施・・・・・・人にものを与える・・・親心、母心 1−2.法施・・・・・・法を与える(仏教について語る) 1−3.無畏施・・・・・悩める人の話を聞いてやりその人の不安を取り除く ○ 2.忍辱・・・・・・・・失敗挫折乞食 ○ 3.精進・・・・・・・・欲望を抑え、心を整えて一心不乱に仕事に励む 4.持戒・・・・戒律を守る 5.禅定・・・・瞑想をする 6.智慧・・・・智慧を磨く ・・・・・・・・・・・・・・・・梅原猛 |
2005.6.21. |
ことば 金持ちが勝ち組で、そうじゃなければ負け組。 ・・・そもそも金持ちになることが「勝ち組」だなんて価値観に、フジマキは同意できない。 ・・・・どうせ人生を二つに分けるなら、「満足組」「不満足組」のほうがしっくりくる。 貧乏でも「満足組」という人は少なくないし、金持ちでも志や仲間と縁のない「不満足組」はいっぱいいるはずだ。 ・・・・・・・・・・藤巻幸夫(IYG生活デザイン研究所所長) |
2005.6.02. |
ことば ”お互い幸せになれたのに、ごく普通の人間として、平凡に生きられたのに・・・。 けれども、二人とも仕事にすべてをささげた、犠牲を払って、ほんの束の間の栄光を手に入れたわ、すべてを、 ・・・それも消え去る。” ・・・・・・・・・映画「永遠のマリア・カラス」より |
2005.5.29. |
ことば ”良い絵とは、色彩の配合、見てよかったと思う絵、動的秩序のある絵。 生きている状態とは何か。外から何かを取り入れて、排泄する→開放型、不安定ながら秩序を保つ。 クリエイション→試行錯誤の中の揺らぎと選択。 過去のことを忘れる能力が創造力にとってはプラスになる。 誤る能力→創造力がある。 かなりいいかげんに形作られ無駄なこともいっぱいする・・・・それが生命” ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・成川雄一先生の講演より覚えがき |
2005.5.29. |
ことば ”うまく描くとは、適切な場所に色を置くことに他ならない。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ポール・クレー” |
2005.5.8. |
ことば ”人に会いたくないというのは、自分自身に会いたくないということだ。” ”たとえ自殺してもキミの場合はただ死んだというだけで、自殺とはいえない。 本当の自殺とは、自分を生かすことだ。” ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・岡本太郎 |
2005.5.8. |
ことば 私は宗教心の深い不信心者です。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・アインシュタイン |
2005.5.06. |
ことば "作品が、いつも正当に評価されるとは限らない。 ただ全力で取り組めるかどうかが、問題なのさ。 私はそう思って今まで仕事をしてきた。 これからも、その姿勢は貫くつもりさ。 ・・・・・ クリント・イーストウッド |
2005.4.03. |
ことば "新しい自分が見たいのだー仕事する"・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・陶芸家、河合寛次郎 |
2005.3.28. |
ことば 般若心経 (三蔵法師玄奘訳) かんじざいぼさつ 観自在菩薩 [観音さまが、] ぎょうじんはんにゃはらみったじ 行深般若波羅蜜多時 [彼岸に渡るため悟りにいたるための行を行う時、] しょうけんごうんかいくう 照見五蘊皆空 [人間の心の感受し認識する五つの要素がすべて 空であると考えて、] どいっさいくやく 度一切苦厄 [私たちの一切の苦を救ってくださったのである。] しゃりし 舎利子 [観音さまは舎利子に向かい、次のように述べた。舎利子 よ、] しきふいくう 色不異空 [ものがあっても、感じる心がなければ、 ないことと同じであり、] くうふいしき 空不異色 [ないということも、感じる心があれば、そのものは あるのと同じである。] しきそくぜくう 色即是空 [だから、形あるものは、実はないものであると 考えてよいし、] くうそくぜしき 空即是色 [ないものと思うことも、実はあるものであると 考えることもできる。] じゅそうぎょうしき 受想行識 [色以外の残りの、心の四つの働きについても、] やくぶにょぜ 亦復如是 [まったく同じことなのである。] しゃりし 舎利子 [舎利子よ、] ぜしょほうくうそう 是諸法空想 [この諸々の法は、実体がない、 ということであるから、] ふしょうふめつ 不生不滅 [もともと、生じたということもなく、滅したという こともなく、] ふくふじょう 不垢不浄 [よごれたものでもなく、浄らかなものでもなく、] ふぞうふげん 不増不減 [増えることもなく、減ることもないのである。] ぜこくうちゅうむしき 是故空中無色 [したがって、実体がないということの中には、形あ るものはなく、] むじゅそうぎょうしき 無受想行識 [感覚も想うことも意志も認識もないし、] むげんにびぜつしんい 無眼耳鼻舌身意 [眼・耳・鼻・舌・身体・心といった感覚器官もない し、] むしきしょうこうみそくほう 無色声香味触法 [形・音・香・味・触覚・心の対象、といったそれぞ れの器官に対する対象もないし、] むげんかいないしむいしきかい 無眼界乃至無意識界 [ものがないから見る世界もない。意識する世界も ないのである。] むむみょう 無無明 [我々の心に迷いがいっぱいという無明が 無いとするなら、] やくむむみょうじん 亦無無明尽 [無明を無くしつくすことになる。] ないしむろうし 乃至無老死 [無明がなくなれば、行もなくなり、識もなくなり、名色も なくなり、ついには老と死もなくなり] やくむろうしじん 亦無老死尽 [老と死がつきることになる。] むくしゅうめつどう 無苦集滅道 [苦しみも、その原因も、それをなくすことも、そし てその方法もない。] むちやくむとく 無知亦無得 [知ることもなければ、得ることもない。] いむしょとくこ 以無所得故 [かくて、得ることもないのだ。] ぼだいさった 菩提薩垂 [菩薩になるため菩薩行を一生懸命つみ、] えはんにゃはらみったこ 依般若波羅蜜多故 [般若の智慧を体得できたならば、] しんむけいげ 心無圭礙 [すべての不安や畏れから解放されて、] むけいげこ 無圭礙故 [心にこだわりを持たなくなるから、] むうくふ 無有恐怖 [何ものも恐れなくなる。] おんりいっさいてんどうむそう 遠離一切転倒夢想 [ものごとを逆さにみる誤った考え方から遠ざかり、] くきょうねはん 究境涅槃 [永遠にしずかな境地に安住しているのである。] さんぜしょぶつ 三世諸仏 [過去・現在・未来にわたる”正しく目覚めたものた ち”は] えはんにゃはらみつたこ 依般若波羅蜜多故 [知恵を完成することによっているので、] とくあのくたらさんみゃくさんぼだい 得阿耨多羅三藐三菩提 [この上なき悟りを得るのである。] こち 故知 [したがって] はんにゃはらみった 般若波羅蜜多 [悟りに至る行は] ぜだいじんしゅ 是大神呪 [大神呪であり、] ぜだいみょうしゅ 是大明呪 [大明呪であり、] ぜむじょうしゅ 是無上呪 [無上呪であり、] ぜむとうどうしゅ 是無等等呪 [比較するものがない最上の呪文なのである。] のうじょいっさいく 能除一切苦 [これこそが、あらゆる苦しみを除き、] しんじつふこ 真実不虚 [真実そのものなのである。] こせつはんにゃはらみつたしゅ 故説般若波羅蜜多呪 [そこで最後に、知恵の完成の真言を述べよう。] そくせつしゅわつ 即説呪曰 [すなわち次のような真言である。] ぎゃていぎゃていはらぎゃてい 羯帝羯帝波羅羯帝 [往け、往け、] はらそうぎゃてい 波羅僧羯帝 [彼の岸へ。] ぼじ 菩提 [いざともに渡らん、] そわか 僧莎訶 [幸いなるかな。] はんにゃしんぎょう 般若心経 [知恵の完成についてのもっとも肝要なものを説ける 経典。] |
2005.3.28. |
ことば 「わたしたちは誰しも心の奥底に、万華鏡のような多様性と、無限の思いにみちた世界を持つことができる。 身を浸す至福の安らぎと、真なるものへの深い共感、神秘への畏敬、自然に抱かれることの喜び、 文学、芸術そして人間存在そのものの呼び起こす感動ー あるいは孤独の悲しみや、失望、不安、恐れなどの耐えがたい苦しみ」 ・・・・・・・・・・・「心は脳を越えるー人間存在の不思議」ジョン・C・エックルス 確かにわれわれが言葉で表現できるものは、私たちの持っている思いのごくわずかな部分である。 この表現できないものを表現するのが芸術であり、宗教であるとアリエティは考えている。 ・・・・・・・・・・・・・・ 芸術的霊感とは、おそらく一つの内概念とばらばらの諸要素を一つの美的単位に変質する方法を突然発見することである。 ・・・・・・・・・・・・「創造力」シルバーノ・アリエティ 柳沢桂子 「生命の秘密」より |
2005.3.28. ことば
”自我に束縛されたものー[タゴール詩集]
自我に束縛されたものをタゴールは次のように表現する。
「囚人よ、一体誰がおまえを縛ったのか。」
「わたしのご主人だった」と囚人は言った。「わたしは富と権力で世界中の誰にも負けないつもりだった。
そして私の王のところへ行くべき金銭を自分の宝庫に 貯めて置いた。
眠くてたまらないときに私はご主人の床に寝た。
そして目を醒ましてみると、私は自分の宝庫の囚人になっていた。」
「囚人よ、この頑丈な鎖を一体誰がこしらえたのか。」
「私がこしらえた」と囚人は言った。「この鎖を念入りにこしらえた。誰にも負けない私の力で世界を奴隷にし、
自分だけは、勝手気儘でいられるつもりだった。そこで夜も昼もどんどん火をおこし、遠慮会釈なく鎖を鍛えた。
ついに仕事が済んで鎖の環がぜんぶ頑丈に仕上がったとき、気がついてみると縛られたのは私だった。」”
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・R・タゴール
なぜ執着を断つことが大切なのであろうか。それは、現実の世界(リアリティー)は一元的なものであり、それを人間の錯覚から二元的に見るから、執着が起こってくるのである。
”意識のスペクトル1 意識の進化”K・ウィルパー
彼は、われわれが習慣的に分断され、象徴化された二元論的世界に住んでいるという。われわれの言語というものが二元的であるために、われわれは非二元的な世界について語ることが出来ないのである。
真実(リアリティー)とは、非二元的、非象徴的な心のレベルによって理解され、感得される「何か」である。
リアリティーとは、われわれが心と名付けた非二元的な意識レベルから現れるものである。
世界が見る状態と見られる状態に分断されていない一つの意識状態がリアリティーである。
・・・・・・・・・
二元的、抽象的知識がわれわれに与えてくれた幻想を看破し、真の世界に目覚めること。
真の世界は対立者をもたない。したがって定義したり把握したりできるものではない。
このような世界は「空」とか「無」と呼ばれる。
ヒンズー教では、「それはこの宇宙の自己であり、もっとも捉えがたい本質である。それはリアリティである。それは、
アートマンである。それは、あなたである」という。
柳沢桂子 「生命の秘密」より
2005.3.8. |
ことば ”・・・・・・・・・・脳の進化を考えると一番下に脳幹があり、動物が生きていく上で重要な呼吸、拍動、食欲などをつかさどっている。脳幹は魚類以上の動物にはすべて備わっている。脳幹の上には大脳辺縁系が進化してくる。これは記憶、 縄張りとか生殖行動などをつかさどる脳で両生類以上の動物にある。更に動物が進化すると大脳新皮質が発達してくる。われわれ人間は、大脳新皮質が非常に大きくなり、脳幹、辺縁系をすっぽりと包み込んでいる。 一時過程の思考では、新皮質以外のところから強いエネルギーで情報が発信される。二次過程の思考は、一時過程の認識で発信された情報を新皮質の篩(ふるい)にかけて、合理的に整理する。二次過程の思考は言語を駆使して現代の人間が理解できる認識に仕上げる。言語で論述できる思考を超越すると芸術の世界に入る。ここでは言語は役に立たない。詩は言語を使っているが、その使い方は言語の論述機能を使っているのではなくイメージ喚起機能を使っているのである。絵画にしても、音楽にしても三次過程の認識は言語が表現する以上のものを提示することが出来る。さらに意識が進化すると、意識は完全に自我を否定して、宇宙と一体になる。・・・・・・・・” ・・・・・・・・・・・・・・・柳沢桂子、生命科学者「宇宙の底で」より |